木地職人:荒井勝祐(丸祐製作所)

荒井氏は、会津ではめずらしいスリ型を使用せずタテ挽きを専門とする丸物木地師。
心と体が鉋と一体になり、自在に木地の形を変化させていく。正に職人という名にふさわしい技です。
手のひら椀の特徴である微妙な曲線を迷い無く一気に仕上げていく荒井氏の姿にものづくりの真髄を見た気がします。
さてそんな荒井氏ですが、趣味は釣りとオートバイ。週末になると自慢のバイクでツーリング、冬はワカサギ釣りでリフレッシュしています。
 

塗職人:吉田 徹

吉田氏は父である吉田年男氏に弟子入りし、その後木曾に移り塗師佐藤阡朗氏に師事し約三年間塗りの技術を学びました。
塗りの勉強では会津の地を離れましたが、会津人らしい頑固な一面を吉田氏は持ち合わせています。
材料や技法にこだわりを持ち、自分の信念に忠実に行動する吉田氏が手がける手のひら椀は、ミクロン単位の塗りの奥から発せられる漆の生命を感じることが出来る。

小沼一夫

手のひら椀の開発にあたって最初からユニバーサルデザインという言葉を意識していた訳ではない。
スタートはとてもシンプル。「持ちにくい汁椀が多いよなぁ・・」というつぶやきからであった。
開発の過程は、webサイト「All about スタイルストアー 作り手モール」の弊社担当ブログで詳しく紹介しているので、ぜひそちらをご覧になっていただきたい。
手のひら椀は私や2人の職人だけて開発したものではない。開発の過程では、モニターにご協力していただいた方も含め多くの方々に係わっていただいた。とても感謝している。
手のひら椀の良さ、手づくりの良さ、自然の恵みの素晴らしさを多くの使い手の皆様に感じていただくことが、手のひら椀をこの世に送り出した私の使命であると感じている。